事務所や工場をLED照明に替えたら、長い蛍光管が何箱も残った。置き場が狭くても、割って小さくしたり、改修ごみへ混ぜたりしないでください。まず形状と本数、割れている物の有無を分けて確認します。
事業所から出る使用済み蛍光管は水銀使用製品産業廃棄物として扱い、対象を扱える収集運搬業者・処分業者へ委託します。家庭向けの回収箱やごみ集積所へ持ち込まず、箱詰めの条件を回収前に合わせると準備が進めやすくなります。
事業所の蛍光管を相談できる業者早見表
| 相談先候補 | 公式案内で確認できる内容・先に伝えること |
|---|---|
| 永一産商株式会社 | 蛍光管など水銀廃棄物の回収を案内。形状・本数・破損の有無・回収場所を伝えます。 |
| 中部保全株式会社 | 使用済み蛍光灯・水銀灯の中間処分と再資源化の流れを案内。容器・搬出方法・受入条件を確認します。 |
2026年10月6日の公式案内を基に掲載。実際の委託前に、現行許可証の対象地域・品目と水銀使用製品産業廃棄物の取扱いを確認してください。
割れていない管と、破損品を分けて保管する
直管は長さが合う元箱や専用容器に入れ、転がる、落ちる、上から荷物が当たる状態を避けます。環形・コンパクト形は別の箱に分け、無理に詰め込みません。箱には形状と本数、破損の有無を書いておくと引渡し時にも確認できます。
既に割れた物は未破損品と分け、破片や粉が外へ出ない容器・梱包を回収先に確認します。袋だけでよいと決めつけず、破損状況を先に伝えてください。飛散している場合は周囲の作業を止め、施設の管理担当者と対応を確認します。
割れた蛍光管も、水銀使用製品産業廃棄物に該当します。愛知県のQ&Aでも明示されています。現場で故意に割って減容することは避け、他のごみと混ぜない保管場所を確保しましょう。

許可証は「水銀使用製品」の記載まで見る
「産業廃棄物の許可あり」という説明だけでは十分ではありません。一般的な直管は金属くずとガラスくず等の混合物として扱われ、製品を構成する品目の許可が必要です。許可証に「水銀使用製品産業廃棄物を除く」とあれば、その許可では扱えません。
収集運搬と処分の両方について、有効期限、対象地域・品目、水銀使用製品の取扱いを照合します。愛知県の水銀廃棄物に関する案内も確認材料になります。
委託契約では水銀使用製品産業廃棄物であることを明らかにし、マニフェストにもその旨と数量を記載します。保管場所の表示や混入防止を含む取扱いは、環境省「水銀廃棄物ガイドライン」第5版で確認できます。
LEDランプ・安定器・電池は別に数える
見た目が似ている直管LEDランプを、蛍光管の箱に混ぜないでください。型番を見て種類を整理し、不明なら写真を回収先やメーカーに確認します。器具本体、配線、安定器も別に数量を出すと、処理方法と費用を分けて相談できます。
古い事業用照明の安定器にはPCBを含むものがあります。LEDランプに交換済みでも、器具内に安定器が残っている場合があります。電気工事業者などへ銘板確認を依頼し、PCBが疑われる物は一般の金属くずへ混ぜないでください。確認の考え方は古い電気機器のPCB確認手順で詳しく紹介しています。
非常灯や誘導灯の器具も交換する場合は、内蔵電池の有無と種類を工事業者に確認します。取り外したニカド・ニッケル水素電池があるときは、ニカド電池・ニッケル水素電池の処分方法を参考に、蛍光管と分けて相談してください。
大量回収の見積もりに必要な情報
費用は処分する本数だけでなく、形状、破損品、専用容器、積込み作業、運搬距離などで変わります。撤去工事と処分を別々に頼むなら、誰が箱詰め・搬出し、誰が処理を委託するかを先に決めておきましょう。
見積もりでは容器代、積込み・運搬、処分、追加料金になる条件を確認します。同じ数量と作業範囲で比べることが大切です。
- 直管・環形・コンパクト形などの種類と長さ
- 形状ごとの本数または箱数、破損品の量
- 元箱・専用容器の有無、箱と保管場所の写真
- 階段・エレベーター・車両停車位置、希望回収日
「2027年末」の規制は使用中の蛍光管の廃棄期限?
一般照明用蛍光ランプは、種類に応じて2027年末までに製造・輸出入が段階的に禁止されます。環境省の案内では、使用・販売・購入は禁止されないと説明されています。この規制が、手元の蛍光管を一律にその日までに捨てる期限を定めたわけではありません。
交換時期は設備の状態と工事計画に合わせ、出た蛍光管を安全に保管・処理できる段取りを組みます。大量交換ほど、工事開始前に容器と回収条件を決めておくと、撤去後の置き場に困りにくくなります。
大量交換の前に分別と回収の段取りを決める
蛍光管の処分は、本数を数える前に「割らない・混ぜない」置き方を決めるところから始めましょう。未破損品と破損品、LED、安定器を分け、回収先と現行許可・梱包条件を確認すれば、担当者間の引継ぎも進めやすくなります。
参考にした公式情報
- 愛知県:水銀使用製品産業廃棄物への対応
- 愛知県:水銀廃棄物のQ&A
- 環境省:水銀廃棄物ガイドライン第5版(2026年3月)
- 環境省:一般照明用の蛍光ランプの規制
- 愛知県:PCB使用製品及びPCB廃棄物対策
- 永一産商:水銀廃棄物の回収案内
- 中部保全:廃棄物・中間処分
- 中部保全:産業廃棄物収集運搬
蛍光管の形状・箱数・割れの有無を添えて、保管状態の写真をお送りください。大量交換後の回収について相談できます。


コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 蛍光管がまとまって出ている場合は、事業所の蛍光管の分別・保管と回収の確認点も参考にしてください。回収先には、水銀使用製品産業廃棄物を扱える許可があるかまで確認します。 […]