荷ほどきのたびに出るストレッチフィルムが倉庫の一角を占め、「ラベルが付いていても回収できる?」「紙管と一緒でよい?」「何袋から頼める?」と迷っていませんか。この記事は、愛知県の倉庫・物流拠点・工場で、使用済みの梱包用ラップを分別し、回収条件を決めたい担当者向けです。
先に結論:まず、透明で汚れの少ないフィルム、異物・汚れのあるフィルム、紙管を分けて把握します。樹脂製フィルムを事業活動に伴う廃棄物として処分するときは、廃プラスチック類としての確認が基本です。資源回収や買取の可否は、材質・異物・量・地域・荷姿で変わるため、袋数だけでなく重量と発生頻度を伝えましょう。
対象はパレットの荷崩れ防止などに使う使用済みストレッチフィルムです。熱で収縮させる包装材や製品ラベルの処分は、シュリンクフィルム・包装ラベルの記事も参照してください。
ストレッチフィルムの状態別・確認早見表
| 現在の状態 | まず整理すること | 回収先への確認 |
|---|---|---|
| 透明・汚れが少ない | 材質表示、重量、定期的に出る量 | 再資源化の受入基準と回収条件 |
| ラベル・テープ付き | 付着量が分かる写真を撮る | どこまで除去が必要か |
| 泥・油・食品などが付着 | 何が付いたか、濡れの有無を記録 | 清浄品と分けた処理・容器の条件 |
| 色付き・他のフィルム混在 | 製品名や購入記録から種類を分ける | 混載の可否、別回収の要否 |
| 紙管・段ボール片がある | フィルムと別にまとめる | 古紙としての受入条件と廃棄物区分 |
フィルムと紙管は同じ区分とは限りません
産業廃棄物の区分は「倉庫から出た」「燃やせそう」といった見た目だけで決まりません。愛知県の産業廃棄物分類資料では、合成樹脂くずなどを廃プラスチック類として整理しています。一方、紙くずには対象となる業種・発生条件があるため、フィルムと紙管を一律に同じ品目として扱わないことが大切です。
紙管は、発生した事業の内容と付着物を確認し、古紙として回収できるか、廃棄物としてどのルートに出すかを判断します。芯に樹脂・金具が残る場合も、その状態を伝えてください。紙管が多い場合は、紙管・段ボール製コアの処分方法で荷姿の確認点も整理できます。
再資源化の相談をする場合も、「リサイクルに回るから廃棄物ではない」とは限りません。有価物か廃棄物かは取引の実態などを含む判断です。名目だけの買取に頼らず、運搬費を含む取引条件と必要な手続きを確認しましょう。
分別は「きれいなフィルムに混ぜない」仕組みから
荷ほどきする場所に、分けた容器を置く
作業後に大きな混合袋から取り出すより、開梱場所で分ける方が、異物の所在を把握しやすくなります。少なくとも「回収基準に合うフィルム」「判断が必要なフィルム」「紙管・紙」の置き場を決め、現場で同じルールを使えるようにします。回収先が指定する袋や容器があるかは先に確認してください。

ラベル・テープは除去範囲を先に確認する
「少しなら問題ない」「全部はがせば必ず売れる」という共通ルールはありません。回収・再資源化事業者の案内例でも、紙・ひも・ラベルや著しい汚れが再利用に影響し、条件は個別に確認するとしています。全面にラベルが貼られたもの、粘着物が残るものなど、代表的な状態を撮って相談すると、不要な分別作業を増やしにくくなります。
油・薬品などが付いたものは、洗って混ぜない
油や薬品の付着品をきれいなフィルムに混ぜると、袋全体の状態が分からなくなります。付着物の名称、使った工程、液だれの有無を記録し、別に管理してください。成分不明品を自分で洗浄・加熱して再資源化用に戻そうとせず、安全な容器と取扱方法を確認します。洗浄すると、別途処理が必要な排水が発生する場合もあります。
回収量は「袋数・重量・発生頻度」の3点で伝える
ストレッチフィルムは、丸め方や圧縮の程度で見かけのかさが変わります。「大袋10袋」だけでは車両や保管スペースを判断しにくいため、次の情報をセットにしてください。
- 袋の容量・大きさ、袋数、口を閉じられる状態か
- 実測できる場合の総重量。概算なら「概算」と明記
- 1日・1週間・1か月にどの程度出るか
- 未圧縮か、既存設備で圧縮済みか
- 保管場所の広さ、雨に濡れる可能性、回収車までの搬出距離
伝え方の例は「透明フィルム、容量90Lの袋が8袋、未圧縮、重さ未計測、毎週およそ4袋発生」です。これは数量の伝達例であり、回収可能量や料金の目安ではありません。実際の袋と保管場所の写真も添えると確認しやすくなります。
定期回収は、発生量だけでなく保管できる上限と繁忙期の増加分を見て決めます。最低回収量に合わせて通路まで置いたり、雨ざらしで長くためたりしないようにしましょう。圧縮機の導入や荷姿の変更は、受入先の条件と設備の安全管理を確認してから検討します。
費用・買取条件は同じ荷姿で比較する
比較したいのは、処分単価だけではありません。分別の追加作業、袋・容器、積込み、運搬、処理の費用を含む総額と、条件に合わなかった場合の扱いを確認します。買取の提案でも、回収費や最低数量を差し引いた条件まで見てください。
- 計量はどこで行い、何を基準に請求するか
- ラベル・色付き品・濡れたものが混ざった場合の対応
- 袋詰めと圧縮梱包で受入条件が違うか
- 定期回収と単発回収の条件、最低料金の有無
- 回収当日の立会い、積込みの担当、車両の進入条件
廃棄物として委託する場合は、対象品目・地域・処理方法に対応する許可と、契約・マニフェスト等の手続きを確認します。愛知県の排出事業者向け案内も確認し、初めての依頼は産業廃棄物処理委託契約の確認ポイントを参考にしてください。
倉庫担当者からよくある質問
1袋だけでも相談できますか?
相談はできますが、回収や持込みの可否、最低料金は受入先ごとに異なります。袋の大きさ、材質・汚れ、回収場所、今後も発生するかを伝え、少量に合う方法を確認してください。少量という理由だけで家庭ごみの集積所へ出さないようにします。
PPバンドや緩衝材も同じ袋に入れてよいですか?
回収先が同じでも、再資源化の工程や材質が違うことがあります。フィルムと一緒に入れる前に、別袋が必要か確認してください。見た目が似た包装材も、製品名や材質表示が分かると判断が進みます。
透明なら必ず無料回収・買取になりますか?
必ずではありません。透明でも粘着剤や汚れがあり、数量・距離・荷姿の条件が合わない場合があります。写真と継続発生量をそろえ、費用の有無を含めた個別条件を確認しましょう。
写真と発生量が分かれば、処理先探しを進められます
最初にそろえるのは、フィルム全体、ラベルや汚れの近接写真、紙管などの混入状況、袋数と保管場所です。そこに回収希望地域と発生頻度を添えると、分別・荷姿・回収間隔を具体的に相談できます。
産廃おまかせナビは、廃棄物の状況に合う処理先探しを支援する紹介窓口です。実際の受入判断、収集運搬・処分、契約は対応する許可業者と行います。写真で分かる範囲から、ストレッチフィルムの処理先をご相談ください。


コメント