印刷工場やパッケージ印刷工場では、印刷機の色替え、洗浄、在庫整理、設備更新などをきっかけに、「使わなくなったインキが一斗缶で大量に残っている」「印刷機を洗った溶剤を処分したい」「インキ残肉と洗浄廃液をまとめて処分したい」「古いインキでSDSが見つからない」といった問題が発生します。
印刷工場から出る廃棄物は、見た目が似ていてもすべて同じ種類として処理できるわけではありません。廃インキは液状・泥状・固形状など状態によって産業廃棄物の区分が変わる場合があり、洗浄溶剤は成分や引火性、有害物質の有無まで確認が必要です。
廃インキ・洗浄溶剤|相談前の早見表
| 確認すること | 相談時に伝える情報 |
|---|---|
| 廃インキの状態 | 液状・ペースト状・固形の別、缶数、残量 |
| 洗浄溶剤の成分 | 商品名、SDS、インキ・水分の混入状況 |
| 容器と保管状況 | 一斗缶・ペール缶・ドラム缶、腐食・漏れの有無 |
| 回収時の条件 | 現場写真、荷下ろし場所、希望時期 |
愛知県で廃インキ・洗浄溶剤を相談できる業者3社
| 業者 | 所在地 | 相談しやすい内容 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 株式会社フジワケミカル | 岐阜県拠点・愛知県収集運搬許可あり | 廃油・引火性廃油・溶剤系・汚泥など | 産廃の収集運搬・積替保管、再生溶剤関連を案内 |
| 日活合成工業株式会社 | 愛知県大府市 | 廃溶剤・洗浄溶剤・化学系廃液 | 収集運搬に加え、廃棄物に応じて蒸留・焼却を案内 |
| 株式会社ヒロコム | 名古屋市南区 | 廃塗料・廃油・廃溶剤・洗浄油・廃シンナー | 一斗缶・ドラム缶での回収方法を公式サイトで案内 |
印刷工場から発生する主な廃棄物

廃インキ・インキ残肉
印刷後に残ったインキ、色替えで使えなくなったインキ、期限切れ・廃番品などです。一斗缶やペール缶に入った状態で長期間保管されているケースもあります。
- オフセットインキ
- グラビアインキ
- フレキソインキ
- UVインキ
- 水性インキ
インキの種類によって成分や性状が異なるため、「廃インキ」という名称だけで処理方法を決めず、商品名・メーカー・SDSなどを確認します。
印刷機の洗浄溶剤・洗浄廃液
印刷機、ローラー、版、シリンダーなどを洗浄すると、使用済み溶剤や洗浄液が発生することがあります。商品名、主成分、引火点、水分やインキの混入状況を確認し、他の液体と混ぜずに保管します。
インキが付着したウエス・フィルター
印刷機の清掃では、インキや溶剤が付着したウエス、吸着材、フィルターなども発生します。これらは素材や付着物によって処理区分が変わる場合があるため、液体の廃インキや洗浄廃液とは別にして相談すると処理業者が判断しやすくなります。
廃インキは状態によって廃棄物区分が変わる
廃インキは「すべて廃油」と決めつけないことが重要です。固形状・泥状・液状など、実際の状態や含有成分によって委託時の廃棄物区分が変わる場合があります。
処理業者へは「廃インキ20缶」だけではなく、液状・ペースト状・固形のどの状態に近いかまで伝えてください。
インキ入り一斗缶は「中身」と「容器」を確認する
使用途中のインキ缶を、そのまま容器ごと廃棄したいケースもあります。一斗缶ごと廃棄する場合は、中身だけでなく金属製容器も廃棄物となるため、「一斗缶ごと処分したい」のか「中身だけ処分したい」のかを業者へ伝えてください。
洗浄溶剤はSDSと成分を確認する
印刷工場では、シンナー系、アルコール系、炭化水素系などの洗浄剤が使われる場合があります。使用済みになった洗浄溶剤は、成分によって処理方法や受入条件が変わります。
- 商品名
- 主成分
- 引火点
- 塩素系溶剤の有無
- 水分の混入
- インキの混入量
洗浄溶剤だから自動的にすべて同じ区分になるわけではありません。SDSや分析結果をもとに、処理業者・処分施設へ受入条件を確認してください。
廃インキと洗浄溶剤を混ぜない
洗浄溶剤、廃インキ、水性インキ洗浄水、油、アルカリ洗浄液、成分不明液などを一つのドラム缶へ混ぜると、性状が変わり、受入可能な処理施設が限られる可能性があります。
可能な限り、インキ・洗浄溶剤・水系廃液・ウエスなどを分けて保管してください。
印刷工場でよくある処分ケース
一斗缶・ペール缶の古いインキをまとめて処分
倉庫整理で「10年前のインキが40缶出てきた」といったケースです。メーカー、商品名、インキの種類、液状・固化状態、缶数を確認します。缶全体とラベルが読める写真を撮っておくと相談しやすくなります。
印刷機洗浄で発生した廃溶剤を処分
洗浄廃液がドラム缶や一斗缶に溜まっているケースです。使用している洗浄剤のSDS、容器、液量、インキの混入状況などを確認します。成分不明の場合は、受入先によって分析が必要になる場合もあります。
印刷機撤去・工場閉鎖でまとめて処分
工場閉鎖や設備更新では、廃インキ、洗浄溶剤、ウエス、フィルター、薬品、容器などが同時に出てきます。現地で廃棄物を確認し、品目ごとに処理先を組める業者へ相談すると担当者の負担を減らせます。
比較表に掲載した相談先の特徴
以下は、廃油・溶剤・化学系廃棄物などの産業廃棄物処理や収集運搬を公式サイトで案内している業者の例です。廃インキは成分・状態によって受入可否が変わるため、SDS・写真・数量を伝えて必ず事前確認してください。
株式会社フジワケミカル
産業廃棄物の収集運搬・積替保管を行い、公式サイトでは引火性廃油、廃油、廃プラスチック、汚泥、廃アルカリ、廃酸などの相談を案内しています。単品溶剤・各種シンナーも取り扱っているため、インキ・溶剤系の案件は成分や状態を伝えて受入可否を確認するとよいでしょう。
日活合成工業株式会社
愛知県大府市にある会社で、産業廃棄物の収集運搬・処理を行っています。公式サイトでは、廃棄物に応じて焼却または蒸留を行うと案内しており、リサイクルシンナーや工業用有機溶剤も取り扱っています。洗浄溶剤を含む案件では、使用溶剤の種類やSDSを共有して確認してください。
株式会社ヒロコム
名古屋市南区の産業廃棄物処理業者で、公式サイトでは廃塗料・廃油のルート回収のほか、廃溶剤、アルコール類、洗浄油、廃シンナーなどの相談を案内しています。一斗缶・ドラム缶での回収方法も掲載されています。
注意:許可を持つ業者でも、すべての廃インキ・洗浄溶剤を受け入れできるとは限りません。廃棄物の状態・成分・数量を伝えて、今回の品目を実際に受け入れ可能か確認してください。
SDSがない古いインキでも相談できる?
SDSがなくても処理相談はできます。まず、商品ラベル、メーカー、製品名、用途、使用していた印刷機、容器、内容物の状態を確認します。
情報だけで処理施設が判断できない場合は、サンプル採取・分析が必要になることがあります。古い液体を自己判断で別容器へ混ぜたり、水で薄めたりせず、そのままの状態で相談してください。
処理業者へ伝える情報

- インキ・洗浄剤の商品名とメーカー
- SDSの有無
- 液状・泥状・固形
- 一斗缶・ペール缶・ドラム缶など容器と本数
- おおよその残量
- インキ・水・油などの混入状況
- ウエスやフィルターの有無
- 容器の腐食・漏れの有無
- 現場写真
- 希望回収時期
特にインキ缶は、缶全体とラベルの写真を撮っておくと相談がスムーズです。
愛知県で廃インキ・洗浄溶剤を処分する流れ

- インキ・洗浄剤の商品名やSDSを確認する
- 液状・泥状・固形など現在の状態を確認する
- 廃インキ・洗浄溶剤・水系廃液・ウエスなどを分けて保管する
- 処理業者へ写真・数量・SDSを共有し、受入可否を確認する
- 対象廃棄物を扱える許可業者が収集運搬し、性状に応じて適正処理する
業者選びでは「許可品目」と「実際の受入条件」の両方を見る
許可証に「廃油」や「汚泥」が記載されていても、すべてのインキ・溶剤を実際に受け入れているとは限りません。
許可があるかだけでなく、今回のインキ・洗浄溶剤をその処理施設が受け入れできるかまで確認してください。
廃インキ処分の費用は何で変わる?
費用は、インキの種類、液状・泥状・固形、溶剤の成分、引火性、容器、缶数、内容量、分析の有無、容器腐食、積込条件、収集運搬距離などによって変わります。
例えば「一斗缶50缶すべて同じインキ」と「一斗缶50缶すべて中身が違う」では、確認や処理先選定の手間も変わります。処分費だけで比較せず、分析費・収集運搬費・容器処理まで含めた総額で確認してください。
よくある質問
Q. インキが完全に固まっています
固形状の廃インキは、液状や泥状の廃インキと委託時の区分が異なる場合があります。写真と状態を処理業者へ伝え、実際の受入区分を確認してください。
Q. インキが泥のようになっています
泥状の廃インキは汚泥として確認する場合があり、油分を多く含む場合には廃油との混合物として扱われることもあります。現物の性状を処理業者へ伝えてください。
Q. 洗浄シンナーと廃インキを一緒に入れてしまいました
それ以上別の液体を追加せず、何をどの程度入れたか分かる範囲で処理業者へ伝えてください。必要に応じて分析後に処理先を判断します。
Q. 一斗缶ごと回収してもらえますか?
対応できる業者があります。中身だけを処理するのか、缶自体も廃棄するのかで扱いが変わるため、「缶ごと処分希望」と伝えてください。
Q. SDSがありません
製品名・メーカー・ラベル写真などから確認します。情報不足の場合は分析が必要になることがあります。
Q. 工場閉鎖でインキ以外の薬品も大量にあります
まとめて現地確認できる処理業者へ相談する方法があります。廃インキ、溶剤、洗浄剤、接着剤などは性状が異なるため、処分前に一覧化するとスムーズです。
まとめ
愛知県で印刷工場の廃インキ・洗浄溶剤を処分するときは、「インキだから廃油」「溶剤だから全部同じ処理」と決めつけないことが重要です。
まず、商品名、SDS、液状・泥状・固形、容器、数量、混入物、現場写真を整理してください。廃インキと洗浄溶剤を混ぜず、それぞれの性状に対応できる処理業者へ相談します。
産廃おまかせナビでは、愛知県の印刷工場で発生した廃インキ、インキ残肉、洗浄溶剤、ウエスなどについて、内容に対応できる処理業者探しをお手伝いします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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