UVプリンターを導入すると、インクだけでなくヘッドや配管の洗浄に使ったクリーニング液の廃液が発生します。
UVプリンターを導入し、有機溶剤系洗浄液(製品名:ESLP-CL)の廃液が出るようになったものの、「処分できるのか」「いくらかかるのか」「何に入れて出せばいいのか」が全く分からないという相談でした。
結論からいうと、UVプリンターの有機溶剤系洗浄廃液は、SDSや性状を確認したうえで産業廃棄物として処理できます。 実際のこのケースでは、処理先で確認したうえで焼却処分となりました。
UVプリンターの洗浄廃液|まず確認する早見表
| 確認項目 | ポイント |
|---|---|
| 廃液の種類 | 製品名・メーカー・SDSを確認 |
| 廃棄物区分 | 廃溶剤類は「廃油」として扱われることが多い |
| 保管方法 | 密閉できる一斗缶・ペール缶・ドラム缶などを使用 |
| 混合 | 他の廃液・水・インクと自己判断で混ぜない |
| 少量の場合 | 一斗缶1〜2缶でも少量回収に強い業者へ相談 |
| 処理方法 | 性状により焼却・再生等。処理会社がSDSやサンプルで判断 |
洗浄廃液は「廃油」になることが多い
環境省の廃棄物分類では、洗浄用油やシンナー・アルコールなどの廃溶剤類は「廃油」また「引火性廃油」に含まれます。ただし、製品によって成分・引火点・含水率が違うため、製品名だけで処理条件を決めることはできません。
処理会社へ相談するときは、必ずSDS(製品データシート)を用意してください。 引火性が高い場合などは通常の廃油とは異なる管理・運搬条件になることがあります。SDSは、容器に書いていたり、メーカーに確認するのがおすすめです。

どうやって排出すればいい?
初めて廃液が出る場合は、次の形で準備すると処理会社への相談がスムーズです。
- 元の洗浄液のSDSを保管する
- 廃液は密閉できる耐薬品性の容器に入れる
- 一斗缶を使う場合は、ふたを確実に閉めて液漏れがないことを確認する
- 容器に「UVプリンター洗浄廃液」「製品名」など、中身が分かる表示をする
- 他のシンナー、インク、水、油などと混ぜない
- 直射日光・高温・火気を避けて保管する
使用済み洗浄液をプリンターから抜いた後、そのまま何種類も同じ缶へ入れるのではなく、「何が入っているか説明できる状態」を残すことが大切です。
少量廃液は「少量回収が得意な会社」を選ぶ
一斗缶1〜2缶程度の廃液を、大型タンクローリー中心の処理会社へ直接相談しても、回収効率の面から割高になったり、少量では対応しにくかったりする場合があります。
こうした案件は、少量多品種やルート回収を強みにしている会社へ相談するのがポイントです。
愛知県で少量の洗浄廃液を相談しやすい会社3社
| 相談先 | 相談しやすい内容 | 公式サイト |
|---|---|---|
| 株式会社M.O.C | 少量多品種・手間のかかる産業廃棄物。廃油や少量回収を相談 | 公式サイト |
| 株式会社ヒロコム | 廃溶剤・洗浄油・廃シンナー。1kgからの少量回収を案内 | 公式サイト |
| 株式会社トーアクリーン | 愛知県内で洗浄廃液・一斗缶の処理事例あり。SDS・サンプルから処理先を選定 | 公式サイト |
比較表に掲載した相談先の特徴
株式会社M.O.C
名古屋市中村区を拠点に、産業廃棄物の収集運搬を行っています。公式サイトでも「少量多品種で、手間のかかる廃棄物」への対応を案内しており、ドラム缶1本やペール缶数個といった少量案件の相談事例も公開しています。
UVプリンターの洗浄廃液については、製品SDS・量・容器・発生頻度を伝え、提携処分場を含めた処理ルートを確認します。
株式会社ヒロコム
名古屋市南区で廃塗料・廃油のルート回収を行っており、公式サイトでは廃溶剤、アルコール類、洗浄油、廃シンナーを回収品目として案内しています。
また「少量でもOK・1kgから」と明記しており、一斗缶で少量発生するプリンター洗浄廃液との相性が良い相談先です。廃液の種類によって処理単価は変わるため、事前確認が必要です。
株式会社トーアクリーン
愛知県内の製造業から洗浄廃液を一斗缶10本回収した事例を公開しています。その事例では、廃液サンプルと洗浄液・油のSDSを確認し、協力会社と連携して適正処理を提案しています。
「この廃液が何に該当するか分からない」という段階から相談したい場合の候補です。
実際にあった相談例|UVプリンター導入後、廃液が出た
UVプリンターを新たに使用することになり、有機溶剤系の洗浄液から廃液が発生するようになりました。
- これまで廃液を出した経験がない
- 処理できる会社が分からない
- いくらかかるか分からない
- どんな容器に入れて排出するか分からない
そこで、使用している洗浄液の情報と排出量を確認し、
処理可能なルートを選定。最終的には焼却処分で対応しました。
このように、初めて出る廃棄物は「廃液だからこの会社」と決めるのではなく、SDS・サンプル・排出量を確認してから処理方法を決めることが重要です。
費用はどう決まる?
UVプリンターの洗浄廃液の費用は、主に次の合計で決まります。
- 廃液そのものの処分費
- 収集運搬・回収作業費
- 必要に応じて分析・サンプル確認費
- 容器の準備・交換が必要な場合の費用
一斗缶1〜2缶程度では、廃液の処分費よりも収集運搬費の割合が大きくなりやすいのが特徴です。そのため、少量ルート回収を持つ会社を選ぶと費用を抑えられる場合があります。
よくある質問
量が増えれば安くなりますか?
安くなる場合はあります。ただし、一斗缶1〜2缶程度では数量による大きな値引きは出にくいケースが多いです。
一方、ドラム缶5本前後など一定量がまとまると、1回の回収で運べる量が増えるため、1本あたりの収集運搬・作業費が下がる場合があります。 ただし、引火性のある廃液を値下げ目的だけで長期間ため込むのはおすすめできません。
一斗缶に入れて出してもいいですか?
処理会社が認める容器で、密閉でき、腐食や漏れがない一斗缶であれば相談できるケースがあります。実際にヒロコムも一斗缶・ドラム缶での回収を案内しています。必ず回収会社へ事前確認してください。
インクや別の洗浄液を混ぜてもいいですか?
自己判断では混ぜないでください。 混ぜることで引火点や処理方法が変わり、受入できる会社が減ったり、処分費が上がったりする可能性があります。
SDSがなくても相談できますか?
相談自体はできますが、製品名・メーカー名・写真など、分かる情報をできるだけ用意してください。最終的にSDSやサンプル確認が必要になる場合があります。
処理先が分からない場合
産廃おまかせナビでは、廃液の写真、製品名、SDS、量、容器、発生頻度から情報を整理し、少量でも相談しやすい処理先探しをサポートします。
まとめ
UVプリンターの洗浄廃液は、初めて発生すると「何ごみなのか」「どこに頼むのか」が分かりにくい廃棄物です。
製品名とSDSを確認し、他の廃液と混ぜずに密閉保管し、少量回収を得意とする処理会社へ相談する。 これが最もスムーズです。


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